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#033

2024.07.01

PR大使に挑戦!人見知りでも未経験でもいい。
ゼロから挑戦できるのが大学生だから。

文学部グローバル英語学科尾崎 萌果 さん

将来の職業に直結する学びを求め、グローバル英語学科に進学した尾崎さん。しかしコロナ禍で先が見えない不安や身動きできない歯がゆさを味わい、大学生活はどんなことにもチャレンジしたかったと言います。その1つである「PR大使」の活動で感じた”大学生らしさ”をはじめ、勉強も部活動も諦めずに取り組んだ大学生活を振り返ってもらいました。


英語力を磨けてアーチェリーも続けられるのは愛知学院しかない!

大学進学について考え始めたのは、高校1年生の頃。2年生の時には愛知学院大学が志望校の1つになっていました。理由は、幼少期から習っていた英語を磨ける英語系学科があること。そして、小・中・高校で習い事や部活動でクラッシクバレエ、バスケ、卓球、アーチェリーを経験して運動が好きになったので、身体の仕組みなどを学べる学科があること。両方を学べるのが愛知学院でした。とはいえ、本当のところどちらを学びたいのだろう…と考えた時に浮かんだのが、グランドスタッフや客室乗務員。当時、ドラマや空港で見た姿に憧れていたんです。単純かもしれないけど、大学で学ぶなら将来に直結する専門知識が身につく方が良いなと感じて。それに英語系学科でもグローバル英語学科には、空港などの現場で英語を学ぶ授業があって、選択を絞るポイントになりました。

それでも進路選択の大きな決め手になったのは、やっぱり高校から始めたアーチェリーです。高校のアーチェリー部は全国高校選抜大会にも出るほどの実力校。そんな環境で、とにかく部活に熱中していた高校時代。大学でもっと上を目指したいという気持ちが強くなり、大学にアーチェリー部があるのは必須でした。自分で検索したり、部活のつながりで他校の人に話を聞いたり。「好き」を叶えたい一心で、自分が人見知りだということも忘れるほど(笑)。情報収集した甲斐あって、競技場さながらの広大な練習環境が整うのは愛知学院だけだとわかりました。好きな運動は部活で、好きな英語は学びで。2つの「好き」を叶えられる愛知学院に決めることができました。


コロナ禍でもたらされた不安は、逆に考え方を柔軟にした。

ところが入学後、コロナで進路変更を余儀なくされました。航空業界は渡航制限や旅行自粛などで軒並み人員が削減。憧れていた仕事は先の見えないものになりました。「どうなるのだろう」という不安はありつつも、グローバル英語学科の良さは、観光・航空コース以外にも国際ビジネス、翻訳・通訳、英語教員資格など学べる領域が幅広いこと。将来の夢が変わっても学べる内容が充実していたことで、むしろ可能性が広がることに前向きな気持ちになれました。国際ビジネスコースに変更後もコロナでほぼ通学できませんでしたが、すべて英語で行うG.L.ロー先生の授業は楽しみでした。高校時代に大学ホームページの教員紹介動画を見た時から、ロー先生に学びたいと思っていましたから。

それでも思うような大学生活を送れないモヤモヤは、2年生になって勉強に集中するエネルギーへと変わりました。特に『産官学連携講座』の授業では、SDGsをテーマに日進市の観光資源を結びつけた地域活性化について考える内容で、まとめたレポートは市から『SDGs認定』をいただいたのです!学生100人中6人受賞。その1人に選ばれて驚きました。勉強に没頭できたおかげで、コロナ禍ながら、少しずつ大学生活を取り戻せているように感じました。

▲3年生から始まるゼミは、もちろん大好きなロー先生のゼミに入り、コロナが落ち着く頃には先生やゼミ仲間とも顔を合わせて交流できる時間が増えました。


「本当に?自分が?」から始まったPR大使へのチャレンジ。

「PR大使をやってみない?」学科の先生からの思いがけない声かけは3年生の時。PR大使とは、大学の各学科から学生が選抜され、学科の内容や魅力はもちろん、大学生活なども含めてこれから進路を決める高校生などに伝える大役です。学科や大学の魅力もわからなければ、高校時代にオープンキャンパスに行ったこともない。おまけに人見知り。「私が?」というのが率直な気持ちでした。一方で昔から新しい物事に取り組むのは嫌いじゃないし、こんな機会は一生に一度かもしれない。やりたかったことを奪われる虚しさを知っている分、チャンスがあれば何でも挑戦したいという気持ちは人一倍強くなっていたかもしれません。ならば責任を持って役目を果たそうと引き受けることにしたのです。


目の前のどんなチャンスも逃したくない気持ちが、チャレンジにつながった。

同じ学科から選抜されたのは3人。ゼミも違えば初対面で、人知れずド緊張していたのは言うまでもなく(笑)。それでも各学科から計20名ほどのPR大使が集まり、「大学生らしい経験」が始まることにワクワクしました。

PR大使の仕事の中でも、とりわけ大きな活動がオープンキャンパスでの広報でした。来場する受験生に加え、将来の参考に見に来る中高生などに向け、学部学科に限らず大学そのものの魅力を紹介する企画を任されたのです。しかも初めての試みとあって、授業後に集まって企画を詰める会議では、アイデアと熱意が溢れすぎて毎回時間オーバーするほど。どんな形式にするか、どうしたら理解が深まって楽しんでもらえるか、右往左往しながらまとめあげたのがビンゴ形式イベント『あつまれアイガクの森』でした。当日は、PR大使自らユーモアを交えながら盛り上げ、おかげさまで大成功!納得するまで話し合った時間も、迷走しまくった未熟さも、まるっと全部「大学生をやっている!」と全身で実感したかけがえのない時間でした。イベント以外にも、来場者への学部学科の説明や大学生活に対する質問に答える中で、受験生の不安や見えていなかった視点を知って「何をどう伝えれば役に立てるか」をもっと考えたいと思うようになっていました。


短時間でわかりやすく、的確に伝える力はアルバイトで。

受験生や保護者は、差し迫った将来のことで、多くの疑問や不安を抱えていることをPR大使を経験して痛感しました。時には学科の存在意義まで問われるような鋭い質問もありましたが、短い時間でわかりやすく、相手が心を開くように伝えられるかは、1年生から続けているビーズソファ販売店でのアルバイトが活きていると感じます。ショッピングセンターという場所柄、小さい子どもからファミリー、ご高齢の方まで老若男女様々な方が来店されます。当初は商品の説明も笑顔もぎこちなく、会話が成り立たない状況でした。それでも店長や社員さんに接客の課題や改善点についてアドバイスをもらいながら、お客様の用途やお悩みなどを「親近感」を持って聞く姿勢を徹底しました。

アルバイトでも何でも「責任を果たしたい」という性格なんです。それに比例するように店舗売上では東海地方1位、1000人以上いる販売員のうち上位1割に入った時は達成感がありました。それ以上に、顔を覚えてくださったお客様や案内した商品に満足されている声を聞くと、自分が誰かの役に立っていることが嬉しくて、PR大使での対人能力はここで培うことができたと言っても過言ではありません。


無我夢中になった経験は、新たな道を開くきっかけになる。

コロナの影響は高校3年の時から始まり、特に熱中していたアーチェリー部の活動は自粛、大会も次々と中止になり、不完全燃焼のまま引退になりました。だからアーチェリー部が盛んで、練習環境が整う愛知学院に決まった時は期待大だったのに、入部するも部員は2人。コロナ禍で部員は増えず、切磋琢磨できずにヤル気は削がれ、部活は存続危機…絶望的な気持ちになりました。

諦めればラクだけど、また全力を出しきれずに終わるのは嫌。何よりアーチェリーが好きだという気持ちに従い、勧誘方法を変えたり、リーダーシップトレーニングに参加して他の部活動の部長達と情報共有したり。東海学生アーチェリー連盟の学生役員にもなって、選手が競技に集中できるように試合環境を整えたり。アーチェリーをすることは大好きだけど、同じく「好き」なことに打ち込む人たちを支えるのが嬉しいことに気づきました。部活動でも今までとは違う行動に踏み出せたのは、禍(コロナ)転じて福となした大学生活のおかげですね。


中学進学も大学も。自分で決めたからにはやるっきゃない。

振り返れば、大学については中学受験の時からぼんやりと考えていたのかもしれません。とは言っても具体的な進路を決めていたわけではなく、愛知中学、愛知高校、その後もし大学まで進学するとして、計10年間をどんな環境で過ごしたいかを想像したんだと思います。受験する同級生の話も聞きながら、自由にのびのびとした「共学」で学びたいというシンプルな理由が浮かんで。理由というより直感なんですけどね(笑)。最終的に家族も私の意思を尊重してくれました。小学生であれ「自分で決めた」という体験は、大学生になった今も、自分の気持ちを第一に選択する考えに通じているように感じます。


目指す未来が変わっても、軸は変わらないから何でも楽しめる。

PR大使の任務は1年間でしたが、大きな責任の中で得た達成感やコミュニケーション力はとてつもない自信になりました。人見知りで話すことさえ苦手だった私が、その場の状況や相手によって臨機応変に返答できる適応力が身につくなんて思いもしませんでした。勉強もPR大使も部活動も、自分は何に喜びを感じる人間なのかを知る経験がたくさんできました。PR大使では受験生、アルバイトではお客様、部活動では選手たちに寄り添って一人ひとりと対話して、よりよい道を一緒に考える。そんな「縁の下の力持ち」になって動くことこそが、私らしいなと気づくことができました。

進学先を決める軸になったのは、好きな英語とアーチェリーでした。どれも打ち込んで、続けた結果「好き」になっていたので、高校時代こそ、何でも良いので無我夢中になる経験をしてほしいなと思っています。心の中にある「好き」は、新しい世界に連れて行ってくれたり、思いがけない可能性を広げてくれる扉になるはずです。私にとって大学は、将来の可能性をさらに広げてくれた場所になりました。まだ自分の「好き」や夢を見つけられていなくても焦らずOK!何に対して心が動くのかを見つめるうちに、キャッチするアンテナが研ぎ澄まされてくると思います。高校でも大学でも、今しかできない経験を思う存分楽しむことを願っています。

これからも愛知学院大学のホットなトピックスを配信して行きます。
お楽しみに!
また今後、取り上げてほしいテーマなどありましたら、
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