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2020.12.23

コンペティション受賞を自信に
みんなを笑顔にできる歯科医師を目指しています。

歯学部長 未奈子 さん

本学歯学部で学ぶ長未奈子さんは、2020年10月、日本補綴(ほてつ)歯科学会学生技能コンペティション「JPS student clinical skills competition」にて『全国選考優秀賞』を受賞しました。そんな彼女が歯科医師を目指したきっかけから、現在の学生生活、そして将来の夢までインタビューしました。

父の背中を追って歯学部へ。

高校時代は絵を描くのが大好きで、美大を志したこともありました。でも仕事にするまでの自信はなくて…。愛知学院大学歯学部を卒業し、歯科医師として活躍している父のように、資格を生かして仕事できればと思い進学しました。
でも1、2年生のころは辛かったですね。学ぶべきことが多く、余裕をなくしてしまい「私はここまでして歯科医師になりたいの?」と自問自答する毎日。正直言うと辞めようと思ったこともあります。でも3年生になるとそれまでに学んできたことが繋がり始め、面白いと感じられるように。逆に、何があっても歯科医師になりたい!と思うようになりました。

コロナ過でも学生に寄り添って。

愛知学院大の歯学部の良いところは、実習の多さや附属病院での実践的な学びなど枚挙に暇がありません。加えて先生方との距離の近さも特筆すべきだと思います。普段の勉強から、国家試験対策までわからないことがあると納得できるまで教えてもらえます。
そして今年は新型コロナウィルス感染症の影響で大学が閉鎖になるなど多大な影響がありました。そんな厳しい環境下でも教室を用意して学びの場を確保してくださるなど、学生の立場に立ったサポートに助けられた1年だったと思います。

現場で「教科書に載っていないこと」を学ぶ。

今、私は5年生で附属病院で臨床実習を行っています。実際に患者さんと接し、問診から詰め物の型取り、仮の詰め物、歯周病の検査などを担当することもあります。また手術の際にはバキューム(歯の破片や唾液・血液などの吸引)をしながら、高度な口腔外科手術の様子を間近に見ることもあります。
また臨床実習では先生方の患者さんへの接し方がとても勉強になります。たとえば歯周病の回復には、患者さん自身の生活改善が欠かせません。そこで毎日の口腔ケアをどうやって意識・実践していただくかは、患者さん一人ひとりに合わせて指導する必要があります。教科書には載っていない説得方法は毎回、感心するばかりです。

コンペティションについて。

私は先生からこのコンペティションの開催を聞き、エントリーしました。予選は2020年の3月。虫歯の治療で使うかぶせものの土台となる歯(支台歯)を削り3Dスキャン。そのデータをもとに選考され「全国選考優秀賞」を受賞できました。CAD/CAM冠で使う材料はセラミックのため、支台歯にエッジがあると負荷が集中し割れてしまいます。滑らかに丁寧に削ることがとても重要になるのですが、そんな技術を磨けたのは、大学の最新の実験・実習機器を活用した先生方の熱心な指導のおかげです。普段の実習から先生が削った支台歯を3Dスキャナーで読み込み、3Dプリンターで出力。それを実際に手に取り、しっかり確認しながら実習できるので、スムーズに技術習得できたと思います。

やっぱり歯科医師になりたい。

学生生活も長くなると学外にも友だちが増え、歯や口腔内の健康について尋ねられる機会があります。ときどき口の中を見せてもらうこともあるのですが、口腔の状態が良くない人がいるとなんとかしてあげたい!と思います。大学を辞めようかと悩んでいたころからは想像もできないことで、自分でも驚いています。
歯科医療は学べば学ぶほど、虫歯や歯周病などの治療のみならず、予防活動や審美(歯を美しくする歯科治療)、小児歯科、さらに高齢者への訪問診療など、ニーズの広がり、社会からの期待の大きさを強く感じます。学生技能コンペティションで賞を受賞したことは、大きな自信になりました。これからも補綴(ほてつ)の技術を自分の強みとして磨き続け、歯科医師になりたい。そして一人でも多くの患者さんを素敵な笑顔にできたらと考えています。

これからも愛知学院大学のホットなトピックスを配信して行きます。
お楽しみに!
また今後、取り上げてほしいテーマなどありましたら、
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