#006
人生を支える、ものづくり
プレジデント
松永 圭司 さん
法学部 卒業
愛知県出身。愛知高校を経て愛知学院大学に入学。大学時代はゴルフ部に所属。早朝トレーニングから合宿まで精力的に打ち込んだ。証券会社に勤務後、先代の急死によって急遽社長を任されることになる。2000年の介護保険制度導入の特需の反動で厳しい時代を米国、中国、ベトナムへの進出で乗り切る。座右の銘は「百術は一誠にしかず」。
愛知県北名古屋市沖村権現35番地の2 https://www.wheelchair.co.jp/index.php
自動車用スプリングおよびプレス製品のメーカーとして、1964(昭和39)年に創業。1965年より車椅子の開発と製造を開始し、多くの人々に受け入れられた。現在では車椅子業界において、トップシェアを誇る企業である。多種多様な車椅子や歩行器、医療施設向けのストレッチャー等を製造している。
大学時代の経験で印象に残っているエピソードはありますか?
ゴルフ部に所属していたのですが、大学に入るまでほとんどゴルフをやっていなくて、初めて覚えることばかりでした。当時は、まだ先輩後輩の関係が厳しい時代。上下関係を叩き込まれましたし、つらいこともありましたが、あのときに辞めずに頑張り抜いた経験は、社会人になってからも活かされていることが多いですね。あのときに培った体力が趣味のマラソンでも活きているし、今でも当時の仲間とゴルフをしています。大学時代を振り返ると、一番いい時代だったと思います。
車椅子を販売してよろこばれたエピソードはありますか?
事故にあって仕事ができなくなってしまった美容師の方がいたのですが、立ち上がることのできる車椅子のおかげで職場復帰できたという話を聞きました。この仕事の魅力は、車椅子を使うことで、諦めていたことができるようになる可能性をもっていること。怪我で通常のスキーを諦めた人が、チェアスキーによって再びスキーができるようになったという事例もあります。世の中の役に立っていることを実感しましたし、人生をいい方向に変えることができる仕事だと思います。
学生に向けてメッセージをお願いします。
コロナに楽しい大学生活を1年以上も奪われて大変だと思いますが、人生いいことだけでもないし、悪いことだけでもない。とにかく前向きに努力していれば必ず道は開けます。学生時代の努力はいつか報われるときがくるので頑張ってほしいです。