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#016

地元愛をもって、
地域に恩返しをしてほしい

プレジデント

坪内 孝暁 さん

商学部  卒業

1964年生まれ、名古屋市出身。愛知学院大学商学部卒業。大学時代は数多くのアルバイトを経験。アメリカ留学から帰国後、大阪で自動車ディーラーや情報機器リースの会社で5年間働いたのち、1992年名古屋ダイハツ株式会社(現:愛知ダイハツ株式会社)に入社。

勤務先: 愛知ダイハツ株式会社
名古屋市中区千代田三丁目2番5号 https://www.daihatsu-aichi.co.jp/

1933年に創業し、まもなく90周年を迎える。2020年に、名古屋ダイハツと三河ダイハツが合併し、愛知ダイハツ株式会社が発足。新車だけでなく中古車の販売も行い、マレーシアやドバイ、ケニアにて自動車事業を展開。「社員を幸せにして、全社員でお客様を大切にする企業を目指す」ことを経営理念として事業を展開している。

大学時代に力を入れていたこと

学生時代の思い出は、様々なアルバイトを経験したことと、友人とたくさん遊んだことです。当時は純粋に楽しくて遊んでいただけですが、今では仕事のアドバイスをし合う仲間にもなりました。お互い年齢とともに成長したかけがえのない財産です。人を大事にする気持ちも育まれたと思います。アルバイトでは、お金のありがたみや社会の厳しさを知ることができました。学生時代にしかできない、貴重な経験でしたね。

挑戦する姿勢が育まれた背景

大学卒業後、1年留学をして、バスなどでアメリカを1周しました。危険な目にもあいましたし、非常に過酷な旅でした…。でも、その経験がなかったら、マレーシアやドバイ、ケニアで事業を展開することはなかったと思います。言語の問題ではなく、その経験があったから「何事もなんとかなるだろう!」という気持ちが芽生えたと思います。最初はうまくいかないことも、最後までやり切る粘り強さを養いました。

自動車業界で働く経緯

先代社長である親の姿を見て育ったので、車に興味をもったのも自然なことかもしれません。学生時代も中古車販売のアルバイトをしていました。1日80台くらい洗車をしたこともありますよ。車が好きだったので苦に感じることはなかったです。留学から帰国後、大阪で自動車ディーラーや情報機器の会社で5年間働いたのち名古屋に戻り、名古屋ダイハツの企画部で働きはじめました。

経営者として大切にしていること

「社員を幸せにして、全社員でお客様を大切にする」ことが企業理念です。この企業理念は、社員みんなで作ったものでもあります。社員が不満をもっていたら、良い仕事ができるはずもありません。ここで働いていて良かったと思ってもらえる企業にすることが私の使命。社員の幸せなくして企業の成長は絶対にないです。この気持ちだけはブレることはありませんよ。そして、自動車と社会をつなげるために、社員、お客様、地域に貢献すること。90年間この地域のお客様にお世話になってきた会社なので、地元に恩返しをしていきたいです。

コロナ禍で苦労したこと

業績を度外視して閉店時間を早くするなど、社員やお客様の健康を最優先にしました。このコロナ禍は、様々なことに気づく機会になったと思います。オンラインのコミュニケーションではなく、この取材のように顔を合わせて話をすることの大切さを改めて実感する場面もありました。効率ばかりを追求するのではなく、人対人のアナログな部分を大切にしていきたいですね。

仕事のやりがい

仕事のやりがいは、無限に広がっていて一生わからないかもしれません。私が意識していることは、社員みなさんの幸せを追求していくことです。そのためには、業績を上げることや、職場環境を良くする必要もあるでしょう。ただし、取り組んだ結果が正しいかどうかはわかりません。わからないからこそ、追求していくことが必要であり、それがやりがいにつながっていくのだと思います。

これからの時代に求められること

今は時代の変わり目で、この先は得意分野があるから通用するという社会ではなくなると思います。その時に必要になることは人間性の部分。すべての連絡をオンラインで済まさず、人間性が伝わるコミュニケーションも大切にしてください。話が上手である必要もないし、自己表現が下手でもいいんです。不器用な人でも自分に正直でいれば、その人の人間味が必ず出てきます。そういう人は、どんな場所でも成功すると思います。

愛学生にメッセージ

地元愛をもって、地域に恩返しをしてほしいです。そして、学生時代は失敗を恐れずにいろいろなことにチャレンジし続けてください。あの時やっておけばよかった…という後悔はしてほしくないです。例えば、100mを10秒で走るという目標を急に達成するのは難しいですよね。地道に準備や練習をした結果、初めてその目標を達成できるのです。これは、仕事や生き方など、すべてに言えることだと思います。難しく考える必要はなく、まずは今の自分にできることを精一杯やることが大切ですよ。

取材協力

愛知ダイハツ株式会社

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