#021
心と体に優しいパンで、
人を幸せに
プレジデント
近藤 佳樹 さん
商学部 卒業
平成14年に代表取締役社長に就任。大学時代はアルバイトで貯めたお金を使って、長期休暇中にバックパッカーで海外を旅する。この名残として、会社の製造機械の9割が海外製であり、おいしいパンを製造するために現在も海外へ買い付けに行っている。
名古屋市瑞穂区内浜町20-1 https://www.eirakudo.jp/
昭和43年有限会社永楽堂創業。レストラン・カフェ・ホテル向けの業務用高品質パンの製造・販売をおこなう。永楽堂独自の「氷熟製法」で焼き上げた、焼き立てを超える冷凍パンを生み出す。創業以来、お客様を笑顔にするために、体と心に優しいパンを作りつづけている。
パンの製造・販売をおこなう永楽堂で働き始めたきっかけを教えてください。
私は、子供のころから祖母に「あなたは父親のような立派なパン屋になるんだよ」と言われつづけてきました。それに疑問を抱くことなく、小学生のときも、「将来は立派なパン屋になる!」と作文を書くほどパン屋の道一択で進んでいきました。私はそれをラッキーなことだと思っています。パン屋になると一択だったからこそ、大学でも会社経営に関する勉強に専念でき、様々な食にも興味をもつことができました。もし、5つも6つも職業を選択できる道が存在していたら、自分に合う職業が分からず迷っていたかもしれません。
会社を経営する上で、大切にしていることを教えてください。
「心と体に優しいパン」を作り、パンで人を幸せにすること。それが私たちの仕事です。私たちはパンを通して、心が豊かになる生活を提案します。きっかけは、コロナが流行する3年ほど前に、添加物を使わない自然由来の食材を使用したアメリカのレストランへ行ったときのこと。そこでパンが出てきました。まわりの人がどのように食べているのかを観察してみると、お代わりをする方がいました。胃もたれするパンが多いなか、どれだけ食べてもこのパンは胃もたれしなかった。そこで、人は体にいいものが本能的に分かるんだと思い、私もみんながパクパクと食べられる「心と体に優しいパン」を作りたいと考えるようになりました。
愛学生に向けてメッセージをお願いします。
大切なのは、自分の強みを探し出すことです。なぜなら、強みが分かれば自分に合う会社が分かるからです。でも自分の強みは自分自身では分かりませんよね。だからといって、人から自分の強みを指摘されても納得はできない。だからこそ、日ごろの生活から自分の強みを探す努力が大切だと思います。よく就職は、結婚に例えられます。私の場合は既に結婚相手が決まっていたので、結婚相手にふさわしい相手になれるように自分が変わっていきました。みなさんも、志望する会社と相思相愛か、つまり自分の強みが生かせる会社なのかを意識して社会に出る準備をしてください。