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#008

2021.11.05

本格的な冊子づくりの機会を得て、
たくさんの出会いから、自身を成長させる。

経営学部 経営学科 2年河野 永貴 さん

総合政策学部 総合政策学科 2年岡庭 幸紀 さん

学生たちが自ら立ち上がり作った冊子『道標(みちしるべ)』は、本学出身の社長の方々へ取材した記事を一冊にまとめたものです。プロの編集スタッフやカメラマンのサポートを受けながら、冊子名も各グループに分かれてプレゼンし決定。さらに取材依頼からアポ取り、当日のインタビュー、記事の執筆から紙面デザインまですべて自分たちで行いました。
今回は日進キャンパス・名城公園キャンパスそれぞれの編集長に当時を振り返ってもらいながら、冊子づくりを通じて成長するふたりの様子を紹介します。なお『道標』はpdfでご覧いただけます。このページの最下部のボタンからどうぞ。


日進キャンパス編集長【岡庭さん】

高校時代から経験した取材・編集のスキルを生かして。

私は高校時代から課外活動として地方創生に関わっていました。地元の長野県飯田・下伊那地域の企業の方に取材し、人や企業の魅力を発信してきました。進学先を考えたとき愛学の総合政策学部なら、言語から環境、情報まで幅広い学びで、自分の可能性を広げることができるのではと思いました。実際に入学してみると、学びの内容はレベルが高く期待どおり。しかも先生方が難しい内容をしっかり噛み砕いて教えてくださるのも有り難いです。今では先生方との親交が深まり、授業外の活動についても相談にのってもらっています。
大学入学後も「飯田市インターンかえる事業」の学生スタッフとして活動を継続。地元の企業を取材し映像やWebのコンテンツを制作、さらには低学年向けインターンシップや各種イベントなども企画し、地元企業と学生の橋渡しを積極的に支援しています。また中日新聞の学生スタッフとして高校時代から活動を続け、取材に同行し記事を執筆するなどの活動もしていましたので、『道標』のことを知ったときには、「これは私がやるしかない!」と即、参加を決めました。

リスペクトできる大人との出会い、そして仲間との協働。

実制作で、企業の経営者の方に直接お話をうかがうことは非常に有意義でした。たとえば、学生服などを製造するメーカーの社長の「ただ服を作るのではなく、その服を着ることで生徒たちが安心して学べ、保護者や教師も子どもたちを見守ることができる。そんな服づくりを通じて、地元を明るく元気にしたい」という熱い想いに感動しました。ただ収入を得るために働くのではなく、他者を思いやり、地域に貢献したいと願う大人との出会いは人生の糧になります。そんな方々に出会えたことは『道標』に参加して得られた貴重な財産だと思っています。
また『道標』の制作を経て、他者に自分のやりたいことを積極的に伝えることができるようになりました。以前は他人と関わることを忌避してしまい、それよりは自分ひとりでなんとかしようと思ってしまっていたのですが、今回の活動を通じて自分から進んで他者にアクションを取れるようになりました。そして自分の夢や理想をはっきり伝えることが多くなりました。以前の自分は、こんなことを言うと馬鹿にされるかも…と思うこともありましたが、周囲とビジョンを共有することで実現性が増し、理想以上のモノが生み出せることに気がつきました。

愛学だから成長できる! イノベーションできる!

『道標』の制作が一段落した今、私は大学や学部等の広報に関わりたいと考えるようになりました。こんなに楽しく豊かに学べる学部なのに、在籍する学生から見ると現在のウェブサイトは少々物足りない気がしています。私自身、『道標』をはじめこんなに面白い学びができると思っていなかったので、私たち学生自らが愛学の面白さ・魅力をもっと伝えていけたらと思います。私自身の経験も踏まえ、愛学はこんなに学べ、成長できる。そして自分自身をイノベーションできる!と高校生に伝えたいです。
卒業後は、映像やWebのコンテンツ制作の仕事に就きたいと考えています。また制作活動のみならず、自宅や学校、会社などとは異なる第三の居場所・サードプレイスづくりに関われたらと思っています。私自身もそうでしたが様々な年齢、所属の人が集うことで、お互いを刺激し合い新しいなにかが始まる──。そんな場所を作り出し、社会に貢献していきたいです。


名城公園キャンパス編集長【河野さん】

受験の挫折、コロナ禍。そんな中で見つけた転換点。

高校時代は国公立大志望でしたが、合格に至りませんでした。悔しい思いを残したまま、父の母校である愛学に入学しました。入学直後はコロナ禍で講義の多くはオンライン、クラブ・サークル活動も参加しづらく、友達作りもできず落ち込んでいました。そんなときに出会ったのが『道標』の企画でした。入学から8ヶ月、先生方と対面で話す機会も少なく学修への目標を見失い、凹んでいた自分から抜け出す転換点になりました。
私は最初の編集会議で編集長に立候補しました。自己紹介のときに「1年生です」と言うと一瞬ざわついたのを覚えています。それでも高校までに部活や委員会などでリーダー役を何度も経験していましたし、自信もありました。また自ら声を上げた以上は、完成までしっかりやり遂げなければとも考えていました。

自分にはない発想を得て、よりよい冊子づくりを。

しかし実際に制作が動き出すと苦心する部分も沢山ありました。たとえば、コロナ禍でコミュニケーションが取りづらい中、メンバーのモチベーションをキープするにはどうしたらいいか?そこで編集の進捗状況をこまめに共有することで、一人ひとりが制作メンバーであることを意識できるのではないかと工夫。さらに編集作業の全体像を見える化することで、みんなの気持ちをひとつにすることができました。
また『道標』に携わる以前の私は少し自信過剰で、今思えば恥ずかしいのですが、まわりの学生を上から見てしまうようなところがありました。しかし今回、多くの仲間と一緒に活動することで、自分ひとりだけの考えでやるよりも、もっともっと良いものができることに気づくことができました。たとえば、普段から雑誌や本を読むことがあまりない、文章を読むことが苦手と考える学生にどうやったら読んでもらえるか?本が好きな私にはそういう発想がそもそもなかった(笑)。そこで読みやすい文字数は?文字の大きさは?と考え、誰もが読んでみようと思わせる誌面を検討。自分ひとりの視野では見えなかったことも、多くの人から考えやアイデアを得ることでもっと良い方向に広がると気づけたし、実感することができました。

学外への人脈の広がりから、新しいビジネスへ。

『道標』の制作をサポートしてくださるアンビシャス様を通じて、私の人脈は学外へ大きく広がりました。企業への取材に同席させていただいたのをきっかけに、食品メーカーの商品開発や商工会、市議会議員の方々との協働プロジェクトに参加させていただくようになりました。またそのような出会いをきっかけに中小企業と学生をインターンシップで繋ぐビジネスについても考え始め、2021年10月には第1回目のイベントを開催。在学中に起業できたらと考えています。もちろん、大学院への進学や企業への就職も合わせて検討しています。
『道標』の活動は、学内外の様々な人々と交流する機会に繋がり、私の視野が一気に広がる契機になりました。自分の知らない世界を知るための一番の方法は、改めて言うまでもなくたくさんの人とコミュニケーションを取ることです。しかし以前の私はそのことをあまり理解できていませんでした。『道標』を通して、自分の知らない世界を知り、それについてじっくり考えてみることで、私の成長はさらに加速している、そんなふうに実感しています。


取材風景

オンラインを組み合わせて行われた取材もありました。

学生ならではの視点で取材。読者に社長たちの思いが伝わるよう工夫しました。

丹精込めて開発した製品を見せていただきながら、お話をうかがいました。

自慢の製品から社長の熱い想いが伝わってきます。

両編集長がそろった取材を終えて記念のスナップを。毎回、興味深いお話をうかがえました。


制作サポートよりひとこと(株式会社アンビシャス)

『道標』は、学生のみなさんが中心となり制作。私たちは撮影やデザインなどの専門的なアドバイスは行いましたが、雑誌のコンセプトづくりや取材依頼、原稿執筆なども全て学生のみなさんで担当。実際に読んでもらえばわかりますがとてもいい感じでできあがったと思います。
ビジネスの現場では企業の方と私たちのような専門的スタッフとの協働はとても多いです。今回の『道標』はそんなクリエイティブな活動を在学中に実体験できる貴重な機会になったのではと思います。
また社会で活躍している先輩、しかも社長に直接お話をうかがうというのも、とても良い刺激になったのではと思います。社長の中には「在学中に1000人規模のイベントを開催した」など、驚きのエピソードもたくさんうかがえました。同じキャンパスで過ごしていた先輩の活躍を聞くと、自分も何かしたくなる、できるんじゃないかと思える──。そんなポジティブな気持ちの連鎖が生まれてくるのではと期待しています。

これからも愛知学院大学のホットなトピックスを配信して行きます。
お楽しみに!
また今後、取り上げてほしいテーマなどありましたら、
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