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2022.01.25
高校時代の体調不良をきっかけに
栄養と調理に関わるプロを目指して。
心身科学部 健康栄養学科 2年目崎 大地 さん
本学心身科学部健康栄養学科で学ぶ目崎大地さんは、高校時代の体調不良をきっかけに、栄養と調理について学ぶことを決意します。入学後は前向きに学び続け、北海道・厚沢部(あっさぶ)町主催のレシピコンテストにエントリー、最優秀賞に選ばれました。そんな目崎さんの学生生活を紹介します。
体調不良を経験し、食の大切さに気づく。
私が管理栄養士を目指したのは高校2年生のときです。頻繁に鼻血が出るようになり原因を考えたところ、思い当たったのが偏食でした。当時は弓道部に所属していて部活の仲間と外食することが多く、野菜をほとんど摂らない食生活でした。そこで食生活を見直そうと、自宅できちんと母の作った料理を食べるようになってからみるみる回復。毎日の食事って本当に大切なんだ!と改めて思いました。
愛知学院大学心身科学部健康栄養学科を志望したのは、栄養と調理を学ぶことで、食品関係の商品開発に携わりたいと考えたからです。レストランなどお店を訪れる人だけではなく、全国の人に栄養バランスの良いおいしい食品を提供できればと考えました。
実習・実験の設備はしっかり整っています。オープンキャンパスなどでも見学できるのでチェックしてみてください。
実践的な学びがやる気を加速する。
2年生になり、学びはより実践的になってきました。たとえば、「食品安全学実験」では食品に付着している菌の数を採取して危険性を確認したり、日常的に生活している空間の細菌数を調べたりしました。「調理学実験」では野菜を加熱する際にアルカリ性の煮汁では発色良く、逆に酸性では褐変(かっぺん)が起きて色目が悪くなるなどを確認しました。また「食品学実験」では、配布されたお米から遠心分離によってDNAを抽出、PCR法にて増幅させた後に電気泳動(えいどう)によって、コシヒカリ、あきたこまちなどの5種類のお米を識別しました。
実習を通じた学びは理解度が高いですし、しっかり定着するように感じます。また実習後に提出したレポートで、担当の望月先生が書き込み戻してくださる助言には、教科書には書かれていない知識や情報が多く、自分に何が足りないのかもわかりとても勉強になり、次もがんばろう!とモチベーションも上がります。
たくさんのコンロや大鍋が並ぶ実習室は3年次から使用予定。腕を振るうのが楽しみです。
失敗を繰り返して、もっともっとおいしく。
2年生の9月には、北海道・函館にほど近い厚沢部(あっさぶ)町主催の「第2回あっさぶメークイン・レシピ・コンテスト」にエントリーしました。厚沢部町はメークイン発祥の地で、私が考案したのはSNSでも人気となったハットグをアレンジした「チーズじゃがハットグ」。チーズをメークインのマッシュポテトで包み込み、小さなキューブ状に切ったメークインを衣に付けたのですが、これが焦げたり剥がれたりと上手く揚がらず苦戦。商品開発の難しさを実感することになりました。
それでも試作を繰り返すことで、どんどんおいしくなっていく過程を体験できたのは、よい経験になりました。エントリー時には正直、賞をいただけるとは思っていませんでした。結果として最優秀賞に選ばれたことは、驚きと共に大きな自信になりました。またこの先、商品化も検討されるとのことなので、もし商品として売り出されたらぜひ一度現地を訪れて食べてみたいです。
最優秀賞を受賞した「チーズじゃがハットグ」。メークインで作ったしっとりなめらかなマッシュポテトとチーズのハーモニーが最高です。
オムライス屋さんでのアルバイト風景です。「チーズじゃがハットグ」の試食もお願いしたところ「おいしい!」と好評でした。
ここまで前向きになれるとは、思っていなかった。
大学に入学してから、何事にも前向きになっている実感があります。普段の学びが楽しいから、授業以外でも自ら先生の研究室へ行って勉強したり、そこで出会った先輩たちにいろいろ話を聞いたり。人とのつながりが濃厚で、多くの刺激を受けています。またストリートダンスサークル・SELFISHの活動も楽しいです。以前は空き時間には時間つぶしにスマートフォンのゲームを楽しんでいたのですが、今ではほとんどやらなくなりました。それだけ毎日が充実しているのかなと思います。
将来については、入学時に考えていた食品開発はもちろんですが、病院での仕事にも興味が出てきました。一人ひとりの患者さんに最適なメニューを立案し、病気や怪我の回復をお手伝いする「管理栄養士」という仕事の魅力を「臨床栄養学」の講義で知ったのがきっかけです。学べば学ぶほど栄養と調理にまつわる知識と関心がどんどん広がり、成長している──そんな実感が嬉しいです。
オープンキャンパスではスタッフとして活動。来場者のみなさんの質問などにもお答えしています。ぜひキャンパスでお会いしましょう!