#016
2022.11.04
挑戦することで気づいたチーム力の大切さ。目標を高く持つことで自分の成長も実感。
文学部 グローバル英語学科 3年生山﨑 鈴紗 さん
TOEIC800点以上と学外プロジェクトでの入賞を目指している山﨑さん。自分でも高いと感じる目標に挑戦することで成長を実感していると語る山﨑さんに、なぜ高い目標に挑戦することにしたのか、どんな時に成長を実感できたのかについてインタビューしました。
英語とビジネススキルを学ぶことができることへの期待。
高校生の頃は将来のことがまだ漠然としていたので、大学では英語を含めて将来に役立てることを勉強したいと思っていました。愛知学院大学のグローバル英語学科では「観光」、「国際ビジネス」、「英語教員」、「通訳」と英語を通して仕事に特化したスキルを学ぶことができることを知って、この学科に入学することを決意しました。
活き活きとした表情でインタビューに答える山﨑さん。
コロナ禍で過ごす2年間。このまま卒業することへの焦り。
大学でどんなことを勉強できるのか期待に胸を膨らませていましたが、わたしが入学した時はコロナ禍の真っただ中。オンラインで講義を受けたり課題に取り組んだりしていました。しかしスキルが身についたと実感することがないまま2年が過ぎ、このまま卒業することへの焦燥感にかられました。そんな時、数字で実績が残るTOEICのスコアアップに取り組むことを決意。当時のスコアは480点でしたが、1年間で800点まで上げることを目標にしました。その理由は、就職の時に履歴書に書けるラインが600点以上であることと、800点以上とれたら自分の自信にもなるとも思ったからです。600点までは英語の基礎的な部分を学ぶことで到達できますが、それ以上になると集中力や解くスピードが必要になり、TOEICならではの問題を解けるようになる必要もあるので難易度が上がりますが、目標を高くもって勉強することにしました。
目標に向かってがむしゃらに勉強する日々。力尽きてしまうと感じることも。
勉強を始めた頃は時間を見つけてはがむしゃらに勉強する日々。どれだけやっても「上には上がいる」と感じてしまい、常に勉強のことが頭から離れませんでした。全力で勉強して途中で力尽きてペースダウン・・・そんなことを繰り返して気持ちにも波がありました。このままでは精神がすり減ってしまうと感じて、考え方や取り組み方を変えることに。それまでは、周りと比べて「今日はここまでしかできなかった…」「まだこれだけ残ってる」と“できなかったこと”が気になって悔やんでいましたが、「今日は1問でもしっかり理解できた」「ここまで頑張れた」と“できたこと”に目を向けるようにしたところ気持ちに余裕ができて、目標までのスケジュールを冷静に考えられるようになりました。
TOEIC800点以上!目標に向かって挑戦中!
目標を掲げてから初めて挑んだ2022年4月24日の試験では670点とることができました。200点近くスコアを上げることができたので、勉強の取り組み方にも自信がつき、ペース配分をキープして更に勉強を継続。その結果、2022年9月11日の試験では更に745点までアップさせることができました!目標の800点まであと少しで手が届きそうなので、2022年12月の試験では800点以上をとれるように今も目標に向かって挑戦中です!
他校の学生も参加する課題解決プロジェクトに挑戦!
TOEICの勉強と並行して力をいれていることがゼミの活動の一つである「課題解決プロジェクト」です。わたしが所属する石川ゼミでは、複数のチームに分かれて学外のプロジェクトに参加します。今回参加したプロジェクトは、学生のための就職情報サイトを運営する「マイナビ」が主催するイベントです。
プロジェクトのテーマは『NHKのリソースを自由に使えるとして、25歳以下の若い世代に「公共メディア」としてのNHKの価値をどうやって届けるか考えてください。』というもの。一見難しく感じますが、簡単に言うと「若者」にNHKの公共性の価値を届ける方法を考えてプレゼンするということです。「若者」のターゲットをどこに設定するのか、「価値」をどこに見出すかなどの課題への向き合い方は各チームに委ねられます。わたしはもともとテレビが好きでNHKを見ることもあったので、このテーマなら楽しめると思い、このプロジェクトに参加することにしました。
プロジェクトリーダーとして心がけたこと。
プロジェクトのメンバーは3人でわたしがリーダーを務めました。リーダーとして心がけたことは、とにかく連絡を細目にとること。「期限に間に合うかな」「もっと内容を詰めた方がいいかな」と自分が不安に思う時はチームも不安に感じる時だと思い、意識的に連絡をとるようにしました。それはチームを引き締める意味もありますが、自分の気持ちを奮い立たせるためでもありました。そしてわたしたちのチームが考えた提案内容は「既にあるNHKのコンテンツに有名人が出演する副音声付きの解説動画を作り、それをショート動画としてSNSにも投稿して情報の拡散を狙う」というもの。NHKには良いコンテンツがあるので、新しいコンテンツを考えるのではなく、今あるものを生かして「若者」に届ける「手段」にフォーカスして、提案することにしました。
本番に向けて何度もプレゼンの練習をしました。
発表日直前で起きた思いがけない意見のすれ違い。
細目に連絡をとっていたので意見のすり合わせはできていると思っていましたが、準備の終盤で思わぬ出来事が起こりました。メンバーの一人が「本当にこのままでいいのか?」と意見して、提案内容そのものをゆるがしかねない状態になったのです。
自分の中では構想も答えも固まっていて、チームにも共有できていると思っていたので、提案する日が待ち遠しかったのですが、メンバーはそうではなかったことが衝撃的でした。
プレゼンする上で一番大切なことは、自信をもって提案できることです。自信が無いとプレゼンする時に声に感情がのりません。そんな状態では相手に伝えることができなくなります。チーム内で意見がまとまっていない状態では自信が持てず、今から提案内容を変えても準備不足になることが目に見えていました。
結果的にもう一人のメンバーが意見の中間点を提案してくれたことで、提案内容を変えずに考え方・捉え方をすり合わせることで解決できました。
今思うと自分の考えや思いを言葉にして伝えられていなかったこと、自分一人で考えてしまう癖が出てしまったことに気づきました。そして、チームのメンバーに対しても不安に思っていることや意見の相違点をしっかりヒアリングできていなかったと反省しました。
プロジェクトを通して初めて感じたチーム力の魅力
今回チームで課題に取り組むことで、チーム力の魅力を実感しました。今までは周囲に迷惑をかけたくないという気持ちや、やる気に個人差があった時に違和感を覚えた経験からチームでの活動に苦手意識がありました。しかし、今回の課題プロジェクトに取り組むことで考え方が変わりました。
例えば、わたしは人に対してプレゼンすることが得意ですが、資料のデザインをすることは苦手です。しかし、チーム内にプレゼンは苦手だけどデザインが得意な人がいる場合、お互いの得意を生かしてよりよいものを作り出すことができます。また、自分とは異なる価値観に触れることで新しい発見があったり考えが偏ったりすることを防げます。今回の場合、テレビが好きなわたしとテレビを見ないタイプの2人が同じチームだったので、色んな角度から課題や提案方法を考えられました。きっと全員が同じタイプだったら結果は全く異なるものになったと思います。
お互いの得意を伸ばして効率よく仕事を進める、そして異なる価値観を生かして新しいアイディアにつなげる。それが社会の形でもあるのではないかと感じました。
次のプロジェクトでは入賞を目指して再チャレンジ!
今回のプロジェクトでは残念ながら入賞できませんでしたが、多くのことを学ぶことができました。入賞したチームのプレゼンは資料のまとめ方や企画内容の具体性、長期目線で考えられている点などが優れていたのでとても参考になりましたし、プレゼン方法やリーダーシップの取り方について改めて考えることもできました。結果に関わらず今回のプロジェクトに参加することでチーム力の大切さや自分の考え方の癖に気づく良いきっかけにもなったと感じています。また秋にも新しいプロジェクトに参加するので、その時は今回の反省点を踏まえながらチーム力を更に発揮して入賞を目指したいと思っています!
自分の好き・得意を生かしてイノベーションし続けたい
グローバル英語学科では英語はもちろんのこと、ビジネスに生かせるスキルを学べることも魅力の一つです。英語専門の学校や学科を選択していたら、このようなプロジェクトに参加することはなかったと思います。この学科に入ってゼミやプロジェクトに参加することで、課題分析やターゲットを明確にすることの重要性、企画書の作り方などビジネスに生かせるスキルを学べました。そしてわたしは情報を発信することや伝えることが好きなんだと改めて気づくこともできました。
コロナ禍の影響で不安や焦りを覚えることもありましたが、今ではTOEIC800点やプロジェクトでの入賞など自分でも高いと感じる目標に挑戦することで、以前の自分よりもイノベーションできていると感じています。今はまず目の前の目標に向かって邁進し、将来は自分の好き・得意を生かした職業に就きたいと思っています。そして社会人になってからもイノベーションし続けられるそんな大人でありたいです。
NHK課題解決プロジェクトに参加したメンバー。