#009
役割に精一杯取り組むことが、
信頼を得るための一歩
プレジデント
岩瀬 賢治 さん
心理学部 卒業(旧:文学部心理学科)
新卒で名古屋観光ホテルに就職し、最速で係長に。2002年に株式会社テイクアンドギヴ・ニーズに入社後は、支配人や5部門での統括部長を経て、2015年に社長に就任。一緒に働く社員が好き、会社が好き、だから社長をしている。
東京都品川区東品川二丁目3番12号 シーフォートスクエアセンタービル17階 https://www.tgn.co.jp/
主力事業はウェディングで、全国60以上の結婚式場の運営をしている業界大手。また、グループ会社を通じて、ブライダルクレジット、旅行業(ハネムーン)などの関連事業も行っている。2017年にはホテル業界にも進出している。
社長に就任した経緯と、部長時代に意識していたことを教えてください。
社長になる前は、営業部門、料飲部門、オペレーション部門など、ウェディング事業に関わる5つの部署の部長を経験しました。私は担当する全ての部門の仕事に関する専門的な知識をもっていたわけではありませんが、とにかく、社員が何に誇りをもって仕事をしているかを理解するようにしました。そして、より社員が成長し、会社の利益を増やすために改善すべきことは改善して、困っていることがあればとにかくサポートしました。様々な部署の部長を経験したことで、現場の社員と接点が多く、また現場でのマネジメント経験が豊富という理由から、社長に選ばれたと思っています。部長時代は、どんな言葉を選んだらみんなに共感してもらえるかも意識していました。それらの経験が、今の私の力になっています。
働くうえで大切にされていることは何ですか?
周囲の人が私のことをどれだけ信頼してくれているか、そういう人が何人いるか、その信頼の面積を大きくすることが必要だと考えています。自分の役割をきちんと果たすことで、まわりが私のことを信頼し、理解して仕事を任せてくれました。そして任された以上、期待にきちんと応える、その繰り返しが大事だと思っています。私はこの会社、ここで働いている人たちが大好きで、そのみんなのために社長をしています。社長とは、特段に偉い立場の人間ではなく、会社の中のひとつの役割分担だと思っています。
学生へのメッセージ
「これだけは負けない!」ということを見つけてください。学生のうちでなくとも構わないので「これだけは真剣にやれる」「必死になれる」ということをもっていてほしいですね。そうすることで、社会人としていい時間が過ごせるのではないかと思っています。過去にとらわれず、この先何か必死になれることを見つける努力をしてほしい。努力できていない自分って嫌じゃないですか?本当はやらなきゃいけないのにサボっているとか。それが続いていくと、自分がだめな人間に感じられてきますよね…。私も昔、思うように努力できなかったことがありました。しかし、働きはじめてからは真剣に取り組める仕事や大きな目標をもつようになったことで、変わることができました。その経験がなければ、私は今ここにいないと思います。変わるキッカケはいつ生まれるかわからない。それは今かもしれないし、これからかもしれません。そして、自分が変わるキッカケに出会ったときは、「きちんと向き合って自分で決断する」のも大切なことです。