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#006

2021.07.16

キャンパスで、クラブで、アジアの国々で、
自分をアップデートし続けた4年間。

商学部 商学科 ビジネス情報コース 4年牟田口 大輝 さん

本学商学部で学ぶ牟田口大輝さんは、小学生のころにはじめて手にしたスマートフォンに惹かれ、ITについて学び始めます。そして大学ではITを軸に、ビジネス、英語など得意分野を拡張。さらにはクラブ活動や、アジアでのボランティアを通じて人間的にも大きく成長。自分自身をイノベーションし続けた4年間をインタビューしました。


ITだけでなく、広い視点を獲得したい。

はじめてのスマートフォンを手にしたのは、小学6年生のとき。「iPhone4s」だったと思います。その後「5」でLTE、「5s」で指紋認証と、その進化に魅了され工業系の高校でITについて学びました。そして大学進学に際しては、ITを学ぶだけでなく、その活用まで幅広く学びたいと考え、愛知学院大学商学部ビジネス情報コースを志望。簿記やマーケティングなどの普遍的なスキルを合わせて学ぶことで、より広い視点を獲得。ひとりのエンジニアとしてだけではなく、プロジェクトをマネジメントしたり、大きなイノベーションを起こせる人になれたらと考えていました。
実際に学んで、役に立ったのは簿記ですね。高校時代から7年間続けているピザデリバリー店でのアルバイトでは、経費の仕分もテキパキとできるようになりました。また就職活動の際には、気になる企業の財務指標を見比べたりしましたね。毎日の暮らしから企業活動までお金の収支は欠かせないことだし、大事なこと。それこそ、一生モノの知識を修得できたと実感しています。


仲間の声を得て、さらに「使えるアプリ」に。

今、私はゼミで卒論として、大学生に特化したiPhoneアプリの開発に取り組んでいます。具体的には、TODO管理、時間割、欠席回数管理などの機能があります。ゼミでは個々の卒論の進捗を報告し発表するのですが、メンバーからデザインのフィードバックをもらったり、機能追加をリクエストされたり、実際のアプリの開発現場のようです。たとえば、欠席回数管理というとイメージが悪いかもしれませんが(笑)、実は真面目な機能なんです。というのも就職活動などで、やむを得ず講義を欠席しなければならないという切実な声から実装を検討したのです。自分ひとりで開発すると、どうしても独りよがりなものになりがちですが、ゼミの仲間がいることで客観的な視点を得られ、より実用的なアプリが開発できていると思います。
またゼミの吉田先生はとてもフレンドリーで、エラーが出て困ったなと思っていたら先生の方から「大丈夫?」と声をかけていただけるなど、一方的に知識や技術を押し付けることはなく、双方向で進めていただけるのが助かっています。コロナ禍で遠隔講義になった期間でも学生からのヘルプサインを見逃さず、きめ細かに指導頂けたのは本当に助かりました。


アプリ開発に欠かせないもの。

アプリ開発で苦心したのは英語です。iPhoneアプリを開発する言語であるSwiftは進化のスピードが早くローカライズ(日本語化)されるのを待っていられません。仕様などが書かれた書類や、開発中に表示されるエラーメッセージも英語です。ネットで翻訳するのですが全文翻訳するのではなく、わからない単語だけを調べて、後は自力で訳すようにしています。そのおかげで英語にも興味が湧き、2020年3月にはインドへ1ヶ月語学留学。最初の3週間は無事に過ごせましたが、4週目には新型コロナウィルス感染症が広がりロックダウン。インド政府と日本の外務省が手配してくれた特別機に乗ってなんとか帰国することができました。今となっては貴重な経験です。


アジアの人々の笑顔に魅せられて。

高校生のとき沢木耕太郎さんの「深夜特急」を読んだら無性に旅に出たくなりました。そこでバックパックを背負い、タイ・カンボジアへ。そして大学1年の冬にはシンガポールから、マレーシア、タイ、ラオス、ベトナム、中国、香港を1ヶ月半旅行。すっかりアジアの魅力に取り憑かれ、英語の語学留学にもインドを選んだのです。
そんなアジア好きが高じて、MKC(名城公園キャンパス)国際子ども支援ボランティア部の立ち上げにも参加。「すべての子どもに行き届いた教育を」をスローガンに活動するボランティア団体・SPLEA(スプリー/the Association of Sports and Physical Literacy Education for All)と連携し、カンボジア・ラオスでの教育支援に参加しました。
ノートや鉛筆などの支援物資を贈るだけでなく、副教科を行わない現地の学校で体育や音楽などの授業を実施。知識だけではなく集団生活を通じて、お互いに信頼しあい、高め合う気持ちを共有。さらに運動会などを開催することで、学校教育を受けていない子どもたちの親世代を巻き込み、学校の存在意義を伝えています。教育への理解を深め、貧困のサイクルを断ち切るきっかけづくりをしています。


一人ひとりの音が響き合って、Singingの音になる。

高校ではビッグバンドジャズ部に所属していて、入学前からSinging All Stars(以下、Singing)に入部しようと思っていました。1955年結成、60年を越える歴史を持ち、全国規模のコンテストにも毎年エントリーするクラブに憧れていました。
入部して感じたことは、メンバーそれぞれの強みを生かそうとする伝統。たとえば、演奏力のある人ならソロパートの長い曲を、迫力のあるドラマーにはパワフルな曲をというように、一人ひとりの強みを生かす構成・楽曲にアサインします。80点の平均的な仕上がりを目指すバンドもありますが、Singingはアグレッシブなのです。
3年次の冬からは部長も務めていますが、Singingは部員が60人以上になる大所帯。だからこそ楽曲の好みもさまざまで、しっとり聞かせたい人もいれば、ラテンのような激しいものが好きな人もいます。そこでモチベーションをキープし、さらに高みを目指すにはメンバーが楽しんで演奏できることが大切だと思います。メンバーの選出は日々の練習のときからメンバーの近くで耳を澄ませ、それぞれの思いに寄り添う各パートのリーダーに任せ、最終的には選ばれたメンバーの力を信じて一曲一曲を演奏する──。そんな信頼感で結ばれた絆があってこそ、Singingの音になっているのかなと思います。


「牟田口だから任せたい!」そう言われるように。

将来は、SIer(システムインテグレーター)を志望しています。クライアントからのヒアリングをもとに、問題解決する仕組みを設計。ITを駆使して、日々の業務がよりスムーズにできたらと思います。たとえば、コロナ禍でニーズが高まる仮想オフィスシステムや、海外の生産拠点をリモートで繋ぐ生産管理システムなど、新しいソリューションを手掛けていきたいですね。
そしてそんな仕事には、大学で学んだアプリ開発はもちろん、Singingやアジアでの活動などでの経験が役立つのではと思います。思いや考え方、年齢や国籍の異なるたくさんの人とふれあう中で得た「相手の立場に立って考える力」、「幅広い視点」が、新しいイノベーションには必要だと思います。自分の考えだけではなく、相手の思いや期待を酌み取り、一緒にカタチにすることで「牟田口に任せたい! 牟田口だから任せたい!」と思われるようにな人間になりたいと考えています。

これからも愛知学院大学のホットなトピックスを配信して行きます。
お楽しみに!
また今後、取り上げてほしいテーマなどありましたら、
リクエストください。

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